河北潟の水質浄化を図るには、生活排水対策の推進が重要です。このため、平成7年3月に、河北潟流域が生活排水対策重点地域に指定されました。
 流域の1市5町では、平成25年を目標年次とした生活排水対策推進計画を策定し、生活排水対策を総合的、計画的に推進していきます。

1. 生活排水処理施設の整備を進めます。
2. 富栄養化を防止するため、窒素とりんの削減に努めます。
3. 生活排水対策の普及啓発を進めます。
4. 流域全体で生活排水対策に取り組みます。

 流域の1市5町では、石川県や関係機関等と連携を図り、住民の皆様の協力を得ながら、計画を推進していきます。

 ワカサギなどの魚類が生息できる水質を目標にしています。

「水鳥が群れ、魚が躍り、人がやすらぐ」悠遊空間

●COD

 5mg/g   以下

●全窒素

 0.6mg/g  以下

●全りん

 0.05mg/g 以下

平成11年度水質結果(河北潟中央年平均値)

●COD

 7.7mg/g

●全窒素

 1.1mg/g

●全りん

 0.096mg/g

@公共下水道

 下水道は、生活排水や工場・事業場排水を集めて下水処理場で処理し、きれいな水として排出する施設です。
 流域全体の普及率(平成11年度末)は約61%ですが、 1市5町では平成25年度までに整備を完了する予定です。

A農業集落排水処理施設

 農村における小規模な下水道で、公共下水道の整備計画のない集落を対象に、金沢市、津幡町、宇ノ気町、高松町で整備を進めます。

B小規模集合排水処理施設

 農業集落排水処理施設よりさらに小規模な下水道で、農村の集落(10戸から19戸)を対象に、金沢市で整備を進めます。

C合併処理浄化槽

 公共下水道事業、農業集落排水事業、小規模集合排水処理施設整備事業が計画されていない集落などを対象に、金沢市と津幡町で整備を進めます。

 流域の1市5町では、家庭でできる浄化対策の普及啓発を図るとともに、パンフレットの配布や写真の募集、水辺とふれあう事業などを行っていきます。
 また、住民の皆様の自発的な水質浄化活動を支援していきます。

 

 

 河北潟の水質浄化は、生活排水対策だけで解決できるものではありません。工場・事業場の排水対策、畜産業のふん尿対策、環境保全型農業の推進、河川水や潟水の直接浄化対策などの推進も必要です。
 河北潟の水質浄化を進めるため、流域の皆様のご協力をお願いいたします。