消防の仕事



きゅうじょたい

救助隊

 

◎ありとあらゆる事故から自力脱出、避難出来ない人を助け出す。

それがオレンジの服に身をまとった救助隊です。


 消防隊が火災現場に到着しますと、まず現場にとりのこされた者がいるかどうかの検索を行い、人命を救助する活動をします。このように、火災を鎮圧する活動と密接な関係にあります。消防の最も伝統的な活動である火消しの組織がつくられて以来、救助活動も同時に行われてきたわけです。

 救助活動は火災の現場にかぎられる事ではありません。交通事故、労働災害、風水害、水難事故などの際にも、生命、身体の危険を排除するため出動します。

 極めて危険な災害現場で人命を救い出すため、命がけで活躍しなければならないので、日夜厳しい訓練に耐え、救助技術の向上をはかっています。


火災で逃げおくれた人の救出 ○火災で逃げおくれた人の救出。
交通事故で車内に閉じこめられた人の救出 ○交通事故で車内に閉じこめられた人の救出。
機械等で挟まれた人の救出 ○機械等で挟まれた人の救出。
  ○池、川等でおぼれている人の救出。
 

 消防隊員(しょうぼうたいいん)が使う(つかう)道具(どうぐ)は、特別(とくべつ)なものばかりです。

ここでは、火事(かじ)や救出(きゅうしゅつ)のときによく使う(つかう)ものをいくつか紹介(しょうかい)します。

空気呼吸器
空気呼吸器(くうきこきゅうき)

 煙(けむり)の中で活動(かつどう)するために必要(ひつよう)な道具(どうぐ)です。

中には空気(くうき)が入っていて、およそ15分から20分ぐらい使(つか)えます。

油圧式救助器具
油圧式救助器具(ゆあつしききゅうじょきぐ)

 交通事故(こうつうじこ)などで車の中(なか)に閉じ込められた(とじこめられた)人(ひと)を助(たす)けるために使います(つかいます)。

ものを押(お)し広(ひろ)げたり、ものを切断(せつだん)したりします。

大型斧・万能斧

救出作業をする時、ドアや窓などを壊さなければならないときに使う破壊器具です。

ホロマトロ(空気式救助器具)

救出作業をする時、ドアや窓などを壊さなければならないときに使う破壊器具です。

エアーツール(空気式救助器具)

現場で火花が出たら危険な場所などで使う破壊器具で、空気の力で動かします。また、水中でも使用する事が出来ます。

エンジンカッター

シャッターや壁車など壊し、救出しなければならないときに使用する破壊器具です。

チェーンソー

台風などで木が倒れて車で走れないときなどに切るための道具です。

照明器具

夜間などの暗い場所で救助活動をする時に使用する照明器具です。

可搬式ウインチ

つぶれた車の中にいる人を救出する時に使用するウインチです。

レスキューシーザー

シートベルトを素早く切る時などに使用する道具です。

送排風機

建物内の空気を外へ排出するときに使います。

耐電手袋

電気製品の事故などで、感電防止のために使います。

可燃性ガス・酸素濃度測定器

ガス漏れなどを調べるときに使います。

ハンマードリル

崩れた、コンクリートなどを壊すときに使います。