消防の仕事

消防の任務

 「消防はその施設人員を活用して、国民の生命、身体および財産を火災から保護するとともに水火災又は地震等の災害を防除し、およびこれらの災害に因る被害を軽減することを以て、その任務とする。」

 

 消防の仕事は大きく分けると、火事をおこさないようにする仕事と、火事などの災害がおきてしまったときに、すばやく出場し火事を消したり、人を助けたりする仕事の2つがあります。
 火事を消す事よりも、もっと大切なことは火事を起こさない事です。おそろしい火事がおきないように、消防本部・消防署ではいろいろな仕事をしています。

 

1.火事をおこさないようにする仕事

建物について

 建物を新しく建てたり、なおしたりするときは、建築局への書類を出さなければなりません。その書類のうち建物の建てる位置や建物のつくり、建物につける消防用の設備などが法律(消防法)あっているか調べ建築局に知らせます。
 建物を新しく建てるときは、消防設備や避難設備を備え付けるように指導します。

危険物の安全指導

 ガソリンや灯油などは法律で危険物に決められています。これらの危険物を取り扱っている工場やガソリンスタンドなどを検査し安全を確かめています。
 ガソリンや灯油などを安全に取り扱っているか、ガソリンスタンドなどの検査をしています。ガソリンスタンドの地下には、大きなタンクがたくさんあります。

消防用設備の安全指導

 学校や映画館、デパート、病院、工場など不特定多数の人が出入りしたり、働いているところでは火事になると大きな被害が出てしまいます。そこで法律によりこれらの建物に対しては、火や煙を感じてベルを鳴らしたり、自動的に火を消す設備などを設置しなければならないと定められています。このような設備が正しく点検をされているか、火事が発生したときはどうかなどを調べ、不備があれば是正を指導しています。火を使う場所の周りに燃えやすいものを置いていないか、消火器などの消火設備が使える状態であるか検査します。

防災指導

 火事のときの消火方法や、地震がおきた時の対応などを知ってもらうために、町内会や会社・工場などで防災指導会を開いたり、消火訓練などを行ったりしています。また、火事を出さないようにポスターやチラシなどで呼びかけをしています。
 火事になったとき慌てずに避難や消火できるように指導したり、火事をおこさないための色々な話をします。

 

 

2.災害がおきてしまったときの仕事

消火活動

 これは、みなさんもよく知っていると思いますが、火事を消す仕事です。内灘町では、だいたい1つの火事で6台ぐらいの消防自動車が出場します。
 同じ火事は二度と無いと言われるほど、火事の消火方法はそのときのようすによりかわります。

救助活動

 火事で逃げ遅れた人、交通事故で車に挟まれた人、川や海に落ちて溺れている人などを助け出す仕事です。
 救助隊員(専門に訓練を受けた消防隊員)が特別の道具を使いながら活動します。

救急活動

 急に身体の具合が悪くなったり、交通事故などで怪我をした人などに、応急処置をしたり病院に運ぶ仕事です。
 救急車にはさまざまな救急器具が積載してあります。

調査活動

 火事が起きた場合に、その原因や被害の状況を調べる仕事です。この調べた結果を新聞やテレビなどで広く伝えることにより、火事の予防に役立てています。
 火事を消した後、火事になった原因を調べて同じような火事が起きないように役立てています。

その他の活動

 火事だけではなく、消防はさまざまな災害に対しても活動できるように訓練しています。例えば、台風や大雨により川が氾濫したときなどは被害を少なくするために活動をします。